ヘルプマークとは
ヘルプマークとは、見た目では分からない障害や疾患、難病の方が支援や配慮を必要としていることを周りに知らせることができるマークです。東京都でヘルプマークの取り組みがはじまり、全国へと広がっています。赤色の下地に白のプラスとハートを組み合わせたデザインで、ベルトとセットになっており、カバンなどに結んで使用します。
装着することで、周りの人が電車やバス、待合スペースなどで席を譲りやすくなったり、「何かできることはありますか」といった援助の声をかけやすくなります。
2012年に東京都で配布がはじまり、その後さまざまな自治体に広がっています。2021年10月31日現在、1都1道2府43県に広がっています。
参考:東京都福祉保健局障害者施策推進部計画課「ヘルプマーク作成・活用ガイドライン」
参考:東京都福祉保健局「全国の普及状況」
ヘルプマークはどんな人が対象?
ヘルプマークをもらうことができるのは、難病や障害など特に基準があるわけではなく、支援や配慮を必要とするすべての人がヘルプマーク使用の対象となります。
例えば義足や人工関節を使っている人、身体の内部に障害があり、難病を持っている人、妊娠初期の人や精神疾患・知的障害のある人などが考えられます。ですので、ヘルプマークの配布を希望する場合に、障害者手帳や指定特定疾患医療受給者証、診断書などの提示は必要ありません(*自治体によっては交付申請書の提出が必要な場合もあるようです)。
ヘルプマークはどこでもらえる?
ヘルプマークを入手する場合、居住地の自治体がヘルプマークを導入しているかを確認します。自治体により異なりますが、役所の障害福祉窓口や身体障害者福祉センターなどの場所で配布されています。一部の自治体では郵送も対応しているそうです。
ヘルプマークの使い方・装着方法
ヘルプマークにはストラップがついているので、このストラップを使用して、他人に見えやすいカバンなどに取り付けて使用します。
ヘルプマークの保護ケース
ヘルプマークは保護ケースなどがついていないので、「ヘルプマークを綺麗に保ちたい「、「ヘルプマークを可愛く持ちたい」という人は保護ケースに入れている人たちがいます。ヘルプマークの素材は擦ったキズがつきやすいように思います(実際に使用しているスタッフの感想です)。保護ケースに入れることで、そのまま携帯するよりは気づかれにくくはなりますが、可愛くおしゃれに持ち歩けて、気恥ずかしさ(こういった感情を持つことがない社会になればいいと思います)が少し薄まるとのことです。
*令和元年10月から、順次、石灰石から生まれた環境に優しい新素材「LIMEX」を使用したマークに変わります。LIMEXは、原料に水や木材パルプを使用せず、使用後は回収・ペレット化・再製品化の過程を経て再利用することができます。また、耐久性と耐水性に優れ、破れにくく水に濡れるところでも使用できます。そのまま鞄等に付けることもできますが、薄い素材なので、お好きなカードケース等に入れて使用することもできます。
参考:神奈川県福祉子どもみらい局 福祉部障害福祉課「ヘルプマークを知っていますか」
ヘルプマークのかわいいカバー
ケースガーデンでは、ヘルプマークのカバーとして使用できるカードケースを販売しています。ストラップを使用せずに、カードケースにヘルプマークを差し込んで使用することが可能です。
ただし、当店のヘルプマーク保護ケースはヘルプマークが片面しか見えなくなるので、「ヘルプマークの両面を見えるようにしておきたい」という人にはオススメできませんので、ご注意ください。
ヘルプカードとは
ヘルプカードとは、障害や難病がある人などが災害時や外出時に困ったときのために、必要な支援情報を記載しておくためのカードです。ヘルプカードのように常に人に見えるようにしておくのではなく、普段は携帯しておいて、必要なときに取り出して使うようにします。
例えば具合が悪くなったとき、疾患の症状によるパニックや発作が起きたとき、避難が必要なときなどに使います。症状の説明が難しいときもあるので、持参しておくといざというときにスムーズな意思疎通ができ、病院に搬送される際にも役立ちます。
ヘルプカードの配布はヘルプマークの配布場所で行っている場合もあります。ヘルプカードの配布については、配布の有無と配布場所について、自治体によって異なるために居住地の市区町村の役所や保健所などに問い合わせてみましょう。